2018/11/19 腕の日焼けが幻のよう

f:id:Ikirkashinu:20221105150456j:imageMon 19/11/2018 ☔

昨日は最高24度まで上がり、最低気温も12度。ところが今日は昨日の最低気温とほぼ同じ13度までしか上がらず、午後10時現在で3度。雪が降ってもおかしくない寒さ。暖房がないので、布団の中で枕を抱き締めながら生まれたての小鹿のごとく震えている。これがニュージーランドの気候とよくわかっているつもりでも、からだはいつもいつまでも正直だ。だから、からだのあちらこちらから、静かな悲鳴、重いため息、いつもの耳鳴りと色んな声や音がきこえてくる。にぎやかで面白いけれど、うるさい。

先週の金曜日に、あさのあつこさんの「ありふれた風景画」を読み終えた。仕事中、タイトルの意味を、作中の好きな場面を、わたしの心を掴んで話さないことばを、何度も何度も反芻してはこころの中にひだまりをつくった。ああだから読書は止められない止まらない。もちろん作品によってこころの中につくられるものは異なる。底無し沼やブラックホール、マグマ溜まり、針山でできた草原(草原?)など数知れない。

仕事終わり、図書館で勉強して帰りにスーパーに寄った。二種類のチキンパウダーをどちらにしようか吟味し、ポケモンのサトシのごとくこいつに決めた!と本命のチキンパウダーを左手に持ち立ち上がったところ、地元に住む背の高いおじいさんに声をかけられる。

「調子はどう?」
「いいよ!あなたは?」
「僕も。どこ出身?」
「日本だよ!」
「名前は?」
「◯◯です」
「ボーイフレンドはいるの?」
「笑……いないよ!」
「ほんとうに?なんで?」
「な…?!笑 知らないです」
「僕が君のボーイフレンドになろうか?携帯番号教えて?(ポッケからガラケーを取り出す)」
「笑笑笑結構です笑笑笑」
「残念…またね!(ハグする)」
「良い夜を!」

おじいさんと別れてから、面白いと思いながらも、透き通ったきれいな瞳を思いだし少し恐怖を感じてしまった。この恐怖はどういう類のもので、どこからやってくるものなんだろうと考えようとするも、やめる。今はやめておく。

帰ってから作ったフライドポテトがホクホクで、フラットメイトが作ったフレンチトーストがフワフワでおいしかった。フレンチトースト、作ったことないから今度作ってみようと思う。今度がちゃんとやってくるのかはわからないけれど。というよりも今度はやってくる、と待っていたら来ないから、自分で連れてこなきゃなんだけど。食べたいと思ったときが作りどきなので、そのときに作ろう。