2020/3/11 時が経てば経つほどに

f:id:Ikirkashinu:20221105153118j:imageしんどさが増してきていると感じるのは、気のせいだろうか。色んな世界線が交差して多様な感情が混じり合って思い描いていた未来にはあまりにも程遠い。黙祷するとき、内側から込み上げてくるものに年々堪えることができなくなってきている。自分の無力さに失望し、現実の残酷さに胸を掻き毟られ、ほんの少し先の光さえ掴めない。希望がなくてはいきていけないことを知っていても、希望のかたちがわからなくなって時々自ら手放しそうに、考えることを放棄しそうに、大切にすることを疎かにしてしまいそうになる。もう既にその域に足を踏み入れているのかもしれない。気がついていないだけで。

毎日毎日、「大丈夫」と自分に言い聞かせながらいきている。そうしないと、何かが壊れそうな気がする。気がするだけで、何が壊れるのかはわからない。多分何も壊れないんだろう。きっと、いつもどおりわたしの考えすぎなんだろう。時が経てば解決するなんて、誰が最初に言ったんだろう。誰が言ったなんか別に重要じゃねえな。果てしなくどうでもいい。全部どうでもいい。

増えていく数字に、発狂しそうになる。それはただの数字じゃないから。ひとりの人生の終わりがどんなものだったかなんて、その最期を共にしていたひとの思いなんて、誰かのいきるとしぬの間でずっと闘っている人たちのことなんて、わたしのない頭では想像もつかない。結局思うことしかできないわたしには何もできないことにかわりはない。残酷なほどにまぎれもない真実だ。それでも、わたしは、それでもと抗い続けたい。

しにたいといきたいを毎日毎日行ったり来たりしている。これがわたしの今の日常であり、恐らくしばらくはしにたいだけになることはないはずだ。不確かな未来を、今はただただいきていくしかない。

大好きなはずの音楽が、これまで経験したことのないくらいにずっと遙か遠くで、鳴っている。